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ラ・メゾン・デュ・ショコラ 六本木ヒルズ 「魔術師」のプライドにじむ直球

1998年に日本進出

パリ発祥の高級チョコレート店、ラ・メゾン・デュ・ショコラの六本木ヒルズ店に出かけます。

公式HPによると、ラ・メゾン・デュ・ショコラは、フランス人ショコラティエのロベール・ランクス氏が1977年に創立したブランド。ランクス氏は「チョコレート本来の気品を余すことなく伝える」という理想の下にチョコレート作りに励み、その手腕の高さから「ガナッシュの魔術師」という異名を取ったそうです。90年にはニューヨークに進出、98年には青山に日本1号店をオープン。日本には2018年3月現在、東京に6店(青山店のほか、丸の内店、松屋銀座店、ニュウマン新宿店、新宿小田急店、六本木ヒルズ店)、大阪に2店(梅田阪急店、大阪タカシマヤ店)あるとのことです。

六本木ヒルズ店はウェストウォークの2階に店を構えています。

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店内はそれほど広くなく、座席数は2人掛けのテーブル5台で10人分です。

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入り口に置かれているメニュー。

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店内のガラスケースです。多種多様なチョコレートがずらりと並んでいます。

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スティック状のチョコレートも。箱は「M」をかたどったロゴとブランド名だけを記した装丁はシンプルで美しいです。

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マカロンは11種類あります。緑や青など派手な色をしたマカロンは珍しくありませんが、ここではそうしたものは見られません。いずれも税込み324円です。

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板チョコは色別のパッケージ。

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フィナンシェもあります。

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セットメニューに挑戦

さて、席について注文します。写真はメニューの表紙です。

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メニュー1。

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メニュー2。左ページに記載してあるのは、アシエット・グルマンド。パティスリーと飲み物のセットで、チョコレートとマカロン、シャーベットも付いてきます。値段は税込みで2,322円です。

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メニュー3。

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メニュー4。

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メニュー5。

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メニュー6。

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メニュー7。

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メニュー8。

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メニューは以上です。
われわれは、飲み物とパティスリーのセットメニューのアシエット・グルマンドを注文しました。パティスリーはこのようなガラスケースから選びます。ガラスケースは店外のウェストウォークから見ることができます。上の段はチョコレートケーキ、下はエクレアとティラミス、ムースです。

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チョコレートケーキのアップ。

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チョコレートケーキのアップ2。

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エクレアのアップ。

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エクレアとティラミスのアップ。

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さて、注文したセットメニューのアシエット・グルマンドが運ばれてきました。飲み物は、アイスコーヒーと紅茶です。紅茶は1杯だけ、おかわりができます。

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ケーキは、アントゥルメ・トラビアータ。ドーム型のチョコレートケーキは他の有名パティスリーでも見られるもので、味もざっくり言えば同じ系統です。しかし、カカオの豊潤さはこれまでに食べた中でもトップクラスで、中に含まれている生クリームと相まって驚くほど濃厚な世界が口の中に広がります。まさにチョコレートケーキの中のチョコレートケーキといった印象です。マカロン、チョコレート、カシスのシャーベットは、どのケーキを選んでも共通で、味を選ぶことはできません。

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アントゥルメ・トラビアータのアップ。金箔が載っています・

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もう1品のケーキは、アントゥルメ・デリス。こちらは生クリームが使われておらず、カカオ系の素材だけで作られています。上に載せられた波上のチョコレートがケーキに造形美をもたらしています。アントゥルメ・トラビアータほどの甘さはなく、全体的にバランスのいい味わいです。

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アントゥルメ・デリスのアップ。

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紅茶などのカップは、ビレロイ&ボッホ。フランス・ロレーヌ地方でドイツ人のフランソワ・ボッホが1748年、テーブルウェアを作り始めたのが社の起源とのことで、250年以上の歴史を誇ります。

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先駆者のプライド

ごちそうさまでした。ラ・メゾン・デュ・ショコラのセットメニュー、おいしくいただきました。ケーキなどを個別に買った場合の値段をざっくり計算してみると、ケーキ、ドリンク、マカロン、チョコレートで優に2,000円を超えるので、さらにシャーベットが付いて2,322円という価格はお得だと思います。

ここのパティスリーには、伝統の重みを感じます。奇をてらったところはなく、徹底的に選び抜いた素材の良さで直球勝負を挑んでいる印象で、カカオのおいしさをいかに最大化するかという部分をとことん究めようとする先駆者のプライドのようなものが伝わってきます。

公式HPによると、創業者のロベール・ランクス氏は2014年、85歳で亡くなられたとのことですが、ピエール・エルメ、ジャン=ポール・エヴァン、ピエール・マルコリーニら後進の著名なパティシエに与えた影響は小さくなかったはずです。ランクス氏は彼らにとっての良き目標であり、良きライバルであったことでしょう。ショコラティエ文化の発展に多大に貢献したであろうことは、容易に想像できるところです。

その意味で、われわれが今日、日本で海外の美味なるさまざまなチョコレートを口にできる背景には、ランクス氏の功績も関係あると言えるかもしれません。

フランスには、フランス的な価値を広く発信し、ブランドのラグジュアリー化を図る「コルベール委員会」という組織があります。エルメス、シャネル、カルティエ、ルイ・ヴィトン、ヴァン・クリーフ&アーペルなど81のそうそうたるブランドがメンバーになっていますが、その中にラ・メゾン・デュ・ショコラはピエール・エルメとともに名を連ねています。その点から見ても、ラ・メゾン・デュ・ショコラはショコラティエとして格別のブランド力を持っていると評価されているのでしょう。

こだわり抜かれたカカオの深遠な世界をぜひ味わってみてください。開拓者の息吹のようなものを味わいの奥底にきっと感じられるでしょうから。

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