Mr.Childrenのファンクラブ会報No.76が、自宅に届きました。レコーディングやライブなど現在の活動に関するまじめな話あり、JENさんのおふざけコーナーあり、いつも楽しませてもらっています。

しかし今回、少しばかり後ろめたい思いに駆られました。
それは新曲のhimawariをめぐるインタビュー記事を読んでいた時のことでした。
himawariは映画「君の膵臓をたべたい」の主題歌として、2017年7月26日に発売されています。
「君の膵臓をたべたい」は膵臓に重病を抱える少女と、クラスメイトの少年が心を通わせる物語で、死と向き合ったhimawarの歌詞は、映画の内容にものすごく沿っていると話題になりました。
私もそのように感じました。
himawariはこれまでのミスチルの映画主題歌の中で、ストーリーと歌詞の親和性が最も高いのではないか。その背景として、「君の名は。」が少しばかり関係しているではないか、と推測しました。
しかし、ファンクラブの会報で、桜井さんはhimawariの歌詞について、このように答えておられました。
「映画に関しては本当に奇跡的な一致というか、主題歌のお話をいただく前からこんな歌詞を書いていたので…」
さらに、ギターの田原健一さんも別ページのインタビュー記事で、こう話しておられました。
「歌詞はもともと先にあって、偶然、映画に出会えたんだよね」
なんと、himawariの詞は早くにできていて、その後に映画のタイアップが決まったというのです。「映画に寄り添うように詞が書かれている」というネット上の声は、ものの見事に一蹴されました。
詞をめぐるさまざまな憶測を、メンバーは放っておけなかったのかもしれません。その裏にあるのは、タイアップの有無によって表現が変わることはないというトップアーティストとしてのプライドでしょうか。それとも、映画・ドラマのストーリーと一体化して聴こえるhimawariのような主題歌を今後も求められかねないことに対する憂慮でしょうか。
いずれにせよ、桜井さんと田原さんは、会報上で意識的に「詞が映画より先にあった」と言及し、世間の認識の軌道修正を図られたのではないか、と感じました。
一方で、詞を書いたときの作者の心情や、制作の裏側を想像してみるのは、ファンにとって大きな楽しみの一つです。それら感じ取ったものを、さまざまな媒体を通じて発信するのは、決して悪いことではないでしょう。
ファンはアーティストに届くと信じて率直な意見を述べ合い、アーティストはそこからファンの思いを知って次の活動へと生かしていく。そんな美しい循環が生まれるのが、この上ない理想だと考えます。互いのプラスの力に変わるような場が、少しでも増えていけばと願ってやまみません。
最後に一言。歌詞が書かれた順番なんて関係なしに、himawariは傑作です。
※本記事は、Mr.Childrenのファンクラブ会報から一部を引用しています。

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