6泊8日で、サマルカンド、ブハラ、ヒヴァ、タシケントを巡る個人旅行の4日目は、終日ブハラ観光となります。午前中はイスマイール・サーマーニー廟やボロハウズ モスクなどを巡ります。2025年10月の旅です。
中央アジア最古のイスラム建築
4日目 9:00 この日の最初の目的地は、イスマイール・サーマーニー廟です。見どころが旧市街に集まるブハラにあって、少し離れた公園内にあります。
イスマイール・サーマーニー廟は、われわれが泊まったホテル マリカ ブハラから1.8㎞あります。さすがに歩くのはしんどい距離なので、ここはYandexでタクシーを呼びます。ただし、タクシーは旧市街の中心地まで入ってくることはできません。タクシーが来ることができるスポットまで行って待ちます。下の画像は、旅行記⑬に貼り付けたものと同じですが、われわれはマップ左手の「タクシーここまで」のポイントから乗りました。ホテル マリカ ブハラからすぐなので都合が良かったです。

われれれがイスマイール・サーマーニー廟へ向かうにあたって、タクシーに乗ったポイントです。ご覧のように鉄柵があります。朝がまだ早いので横によけられていますが、おそらく、日中から夜の早い時間は、道をふさぐように柵を置いて規制しているのだと思います。

廟は「Samonids Recreation Park」という公園内にあり、タクシーで目の前まで行くことはできません。手前で降ろしてもらい、公園内を少し歩く必要があります。

9:25 イスマイール・サーマーニー廟に到着。

直方体の上に円形ドームが乗った形状です。建設されたのは、892~942年とのこと。レギスタン広場で最古のウルグベク・マドラサが建てられたのは1420年ですから、それより500年近く前ということになります。色とりどりのタイルが用いられたレギスタン広場のマドラサと比べて、建築様式が違うことが一目で分かります。

入場料を払って内部に入ります。1人15,000スムです。現金のみです。入場料を徴収している人が入り口にいるので、その人に払います。
銘板です。壁面を見てもらえば分かりますが、直方体のれんがと、切れ込みがあるれんがの2種類を交互に並べて、壁面の模様を形作っています。

内部です。さまざまな形のれんがが、精密に積み上げられています。1000年以上も前の建築物とは思えない空間です。幾何学の世界を徹底的に掘り下げれば、それは宗派や人種の違いを超えて、誰の目にも美しく映る普遍的な芸術になり得るという好例でしょう。

ここでは、正方形の土台部分から円形のドーム屋根にスムーズに移行するために、「スキンチ」と呼ばれる建築手法が用いられています。これは、正方形の四隅に橋渡しをするように辺を加えて、正八角形を作ることから始まります。同様に正八角形の八つの隅に橋渡しをして正十六角形を生み、次は正三十二角形を…という感じでやっていくと、最終的に円に限りなく近い形状が出来上がる、という理屈です。写真では、正三十二角形をつくっているところまでは、確認できるかと思います。

下から見た天井部分です。レギスタン広場のティラカリ・マドラサにも似た、吸い込まれるような天上の世界がそこにあるように感じます。作り手のこだわり、執念のようなものが隅々まで行き渡っています。タイルを用いて色彩豊かな世界を生み出す15世紀以降のマドラサとは、全く違ったすごみがあります。

建物の内部は約10m×10mしかありません。よって、観光客が多く入ると、このように密な感じになります。

外に出てみると、入り口はこのような列になっていました。ほとんどが欧州系のツアー客のようでした。

廟のそばにある植栽には、三毛の子猫がいました。人懐っこくて、触らせてくれました。

イスマイール・サーマーニー廟は小ぶりな建物が1棟あるだけなので、見学時間はそれほどかかりません。細やかな技巧が施されたれんが積みをじっくり見るとしても、30分あれば十分でしょう。われわれの滞在時間は25分くらいでした。旧市街から少し離れていますが、ブハラを訪れた人は、絶対に来るべきだと思います。
20本の柱に目を奪われ
次の目的地は、ボロハウズ モスクです。イスマイール・サーマーニー廟から600mほどの距離です。歩いていきます。
10:00 ボロハウズ モスクに到着。20本の木製の柱が、庇のように広がる屋根を支えているのが特徴です。柱はクルミの木らしく、高さは12m。創建は1712年。ブハラ・ハン国(1500~1920年)の中期に当たり、イスマイール・サーマーニー廟やレギスタン広場のマドラサと比べると、かなり後の時代のものになります。

柱の装飾が1本ごとに違っていて、高い芸術性を感じます。

柱が庇と接する部分は太めになっており、パイナップルのような細かな彫刻が施されています。

モスクの向かいには池があります。その池越しに撮るのも絵になります。風がなくて水面が波打っていなかったら、柱が鏡のように映って40本あるように見えるとか。

池の周りにはアヒルがいました。

そして、ボロハウズ モスクの近くにも、猫がいました。茶トラです。呼んだら、向こうから駆け寄ってきました。ブハラの猫は、とにかく人懐っこいです。

礼拝の時間以外は無料で入れます。ただ、入っても入らなくても、時間はそれほどかかりません。われわれは10分ほどで次のポイントへ移動しました。
給水塔だったブハラタワー
ボロハウズ モスクを後にして、そのすぐ東側に建つブハラタワーの写真を撮りました。

もともとはソ連時代の1920年代に建てられた給水塔とのことです。1970年代に火災が発生して給水機能を失って以降は、放置されてさび付いていたといいます。その後、大規模修復が行われ、2019年に観光客向けにオープンしたとのことです。われわれは、外から眺めるだけで、上ることはしませんでした。

では次に、アルク城へ向かいます。




コメント