短い休みしか取れないとしても
中央アジアのウズベキスタンを観光してきました。東西交易の中央に位置することから「シルクロードの十字路」と評されてきた国で、さまざまな文化が入り混じった豊かな歴史を誇ります。
旅行は全て自分たちで手配しました。ツアー会社には頼っていません。
6泊8日でタシケント → サマルカンド → ブハラ → ヒヴァ → タシケントと移動を重ねます。都市間の距離がそれなりにあるので、ちょっと欲張りと言えなくもないです。
長い休みは取れない、でも世界遺産に登録されているサマルカンド、ブハラ、ヒヴァのどれも外したくない、でも果たして6泊で全て回れるだろうか。そんな心配をされる方の参考になるような話を書いてみました。
結論から言えば、大事なところをほぼ全て逃さず見ることは可能です。
旅程は以下の通り。
1日目:成田発の直行便でタシケント空港へ → タシケント駅へ移動 → アフラシアブ号でサマルカンドへ
2日目:サマルカンド観光
3日目:サマルカンド観光 → 寝台列車でブハラへ
4日目:ブハラ観光
5日目:寝台列車でヒヴァへ → ヒヴァ観光
6日目:ヒヴァ観光
7日目:ウルゲンチ空港 → タシケント空港 → タシケント観光 → 22時ごろ発の直行便に搭乗
8日目:成田空港着
2025年10月の旅になります。それぞれ到着時間や所要時間を明記しますが、今後、航空便や列車の時間が変わると、同じようなスケジュールを組むことができなくなることも考えられます。その点を踏まえて読んでいただけたらと思います。
リコンファームは不要
1日目 11:05 成田空港から出発です。利用するのはウズベキスタン航空。かつて同社は関西国際空港からも直行便を出していたようですが、現在は成田が唯一の直行便になります。

チケットはウズベキスタン航空の公式サイトで、出発の4か月ほど前に購入しました。日本語表示はないので、英語表示で買うことになります。チケットは、両国間の距離の割に高いし、ウズベキスタンという国の物価に比しても高いです。端的に言って、その価格設定に驚いたのですが、観光のハイシーズンだし、直行便は他にないので仕方ありません。
ちなみに、ウズベキスタン航空はリコンファームが必要だという情報がネット上でちらほら見られます。今の時代にそんなことがあるのかと心配だったので、ウズベキスタン航空の日本の事務所に電話をかけてみました。しかし、事務所は閉鎖されているようで、電話をかけてもつながりませんでした。
そこで、ウズベキスタン航空の提携会社として、成田空港で同社のカウンター業務を担っている全日空のスタッフに聞いてみたところ、やはり、国際線、国内線のいずれも不要とのことでした。はっきり分かってよかったです。ただ、正しい情報が世間に伝わっていないのは、大変困ったものです。
空から眺める白き天山山脈
こちらに乗ります。機材はボーイング787 ドリームライナーです。

機内モニターです。映画に関して、邦画はないし、日本語字幕が出る作品もありません。音楽はウズベキスタンのポップスを聴くことができるので、それはそれで貴重かもしれません。

機内食です。チキンは醤油ベースの煮込み料理で、見ての通り、白米付きで日本食でした。

こちらはビーフです。米ではなく、ペンネが添えられています。

このような航路でタシケントに向かいます。中国の領空を延々と飛び、カザフスタン、キルギスを経て、ウズベキスタンに入ります。

中国・ウイグル自治区の上空からの眺めです。こちらは天山山脈です。

シルクロードはこの山脈の南麓と北麓に分かれて東西に伸びていたといいます。西遊記で有名な僧の玄奘三蔵は、仏典を求めて唐を出発し、天山山脈の峠を越えて、現在のキルギス、タシケント、サマルカンドを経て、インドに達する旅をしたとされています。十分な防寒着がないであろう時代にあって、6,000~7,000メートル級の峰々が連なる山脈をよく突っ切ったものだと、感心するばかりです。
ウイグルの大地は、なぜこんなにも人の想像力をかきたてるのでしょう。あまりにも壮大で、荒涼としていて、起伏に富んでおり、そこにはずっと見ていたいと思わせる美しさがあります。以前、ドバイからの帰路で、タクラマカン砂漠の上空を飛んだ時を思い出しました。あの光景もすごいものがありました(参考リンク)。

到着ロビーでSIMカード契約
現地時間 16:10 9時間ほど飛んで、ほぼ予定通りにタシケント空港に着きました。現地時間で16時過ぎになります。まずは、到着ロビーで物理SIMカードを購入します。
物理SIMカードは、カウンターで申し込むと、スタッフが挿入してセットアップしてくれます。事前に自分の端末からSIMカードを抜いて、言語表示を英語(もしくはウズベク語)にしたうえで渡すとスムーズかと思います。ものの数分で終わりました。
われわれが選んだのはUcellという会社で、プランは50G、電話利用可能で、料金は1人104,000スムでした。6泊で50Gも使うはずがないのですが、1,300円くらいだから問題ないでしょう。つながりが悪いと感じることは一度もありませんでした。Beelineなど、どの会社を選んでも大丈夫なのではないかと思います。
ATMでキャッシング、現金はいくらあればいい?
次に、クレジットカードを使って、ATMで現金を入手します。ATMは到着ロビーに数台あります。
空港のATMに限らず、ウズベキスタン国内にあるどのATMであっても、VISAやマスターカードであれば、まず対応していると思われます。言語表示を「English」にして、カードを挿入し、「Cash Withdrawal」を選んで、スムでいくら引き出すか入力するだけです。
現金は旅を通じて、予想以上に必要でした。空港で900,000スムを引き出したのですが、全く足りませんでした。
一番かさむのは、入場料の支払いです。クレジットカードを使えないところが、それなりにあります。ヒヴァに関して言うと、われわれが泊まったホテルは現金のみでした。また、ヒヴァのイチャン・カラには多くの土産物店が路上に出ていますが、そこでも基本的には現金での支払いになります。
有料のお手洗いが意外と
また、お手洗いの利用料も考えておかないといけません。街中や観光スポットにあるものは、多くが有料です。2,000スムとか5,000スムとか、料金はまちまちです。相手がお釣りを出しやすい少額の紙幣を、常に手元に持っておいた方がいいでしょう。飲食店にあるお手洗いは、われわれが入った店に関して言えば、1店を除いて全て無料でした。
有料のお手洗いは総じて、それなりにきれいにしてあります。お金を取る以上、最低限のところはクリアしておかないといけないといった意識があるように感じました。これはどうしようもないというほど、ひどいのはなかったように思います。ハンドソープもきちんと用意されていました。
トイレットペーパーも基本的には備えられています。ただ、女性の場合、お金を払う際に、折りたたんだトイレットペーパーを少しだけ手渡されるということが、まれにあります。それだけの量では足りないということもあるかもしれません。
その意味で、可能であれば、トイレットペーパーを日本からいくつか持ってきて、観光中はバッグの中に一つ入れておくと、安心なのではないかと思います。残りが少なくなったロールが、かさばらなくてよいでしょう。
出てくる紙幣は基本100,000スム
そんなわけで、入場料やら土産やらトイレやらで、現金は思いのほか必要だったので、今回の旅を通じて何度もATMに向かうことになりました。われわれが使ったVISAのカードで言うと、ATMを利用するたびに別途110円の手数料が必要でした。高いものではありませんが、手数料を払いたくないという方は、一度になるべく多めに出しておいた方がいいでしょう。
ちなみに、空港で900,000スムを引き出した際、出てきた紙幣は、全て100,000スムでした。10,000スムとか20,000スムとか少額の紙幣で出てきたら財布が膨れ上がってしまいます。その意味で、ちゃんと100,000スム紙幣が出てきて良かったです。
今回の旅で言えば、100,000スム単位で現金を引き出した場合、例外が一度あったものの、残る全てのケースで100,000スム紙幣が出てきました。100,000スム紙幣は高額すぎず安くもなくで、最も使い勝手がよかったです。
ATMはサマルカンド、ブハラ、ヒヴァなどの観光地であれば、それなりに設置してあります。多くの現金を持ち歩きたくないという人は、その都度少しずつ引き出す、というのもありかもしれません。
Yandex Goを利用してタシケント駅へ
17:50 さて、ターミナルを出て、タクシーに乗ります。出口付近は、旅行会社の関係者やらタクシー運転手やらで、ごった返してます。

スーツケースを引っ張っていると、あちらこちらから「Taxi、Taxi」と勧誘されます。ただ、その声にわれわれは応じません。
そう、ここで使うのがYandex Goです。個人旅行者に必須のアプリです。これなしでは、個人のウズベキスタン旅行は成り立たないと言っても過言ではないです。出発前、日本にいる間にインストールして、すぐに使えるように準備しておきましょう。
Yandexで呼んだタクシーに乗って、タシケント駅へ向かいます。空港から駅は4km弱の距離になります。
タシケント駅に着いたら、軽く食事をして、19時41分発のアフラシアブ号に乗車します。



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